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社会人でも学生でも、英語の勉強を始める際に、まずは単語帳を購入する人がほとんどだと思います。TOEICなどの試験はもちろん、英会話が出来る様になるためにも英単語学習は欠かせませんからね。そんな単語帳ですが、どれを選んだら良いのか迷っていませんか?
書店やインターネットで検索すると、たくさんの単語帳が見つかると思います。選択肢が多いのは良いですが、選ぶ基準が分かっていないと、ネットショップでの評判が良いものやランキング1位のものなどを選びがちです。
しかし、単語帳があなたに合っていないと、一回も最後まで読みきれずに挫折してしまったりしてしまうことがあります。単語帳によって英単語学習の効率は大きく変わるので、単語帳選びは慎重に行ってください。
この記事では、単語帳を選ぶ際のポイントと社会人の英語初心者に向いている単語帳を紹介しているので、よかったら参考にしてください。
社会人の英語初心者が英単語帳を選ぶ際のポイント
英単語帳を選ぶときのポイントは4つあります。
- 英語レベルにあったものを選ぶ
- 学習目的に合ったものを選ぶ
- 例文がついているものを選ぶ
- 音声がついているものを選ぶ
難しい、知らない単語ばかりでは、勉強が嫌になってしまいます。
単語帳にはそれぞれ特徴があります。何を勉強したい、どう勉強したいか目的に合わせることが重要です。
単語の意味だけではなく使い方も学びましょう。
発音がわからないと、せっかく覚えた単語が会話で使うことが出来ません。
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
ポイント1:英語レベルに合った英単語帳を選ぶ
いきなり英語上級者が使うような単語帳を選んでしまうと、難しい単語ばかりで、なかなか前に進めずに途中で嫌になってしまう可能性が非常に高いです。また、レベルの高い単語帳は、基礎的な単語を知っていることを前提として作られているので読むことすら大変。
インターネットで出てくる口コミやランキングには、英語中上級者向けの単語帳が含まれていることが多いので、注意してください。
英語を一から勉強するのであれば、まずは中学生向けの単語帳をオススメします。知っている単語も含まれているかもしれませんが、まずは基礎単語をしっかり覚えてしまいましょう。
基礎的な単語を1500語くらい覚えてしまえば、簡単な英会話は出来るようになります。アメリカ人の会話でも、使われているのは基礎単語ばかりですからね。
中学生向けの単語帳が終わったら、大学受験生向けやTOEIC試験向けなど少しレベルの高い単語帳に挑戦しましょう。
ポイント2:学習目的に合った単語帳を選ぶ
単語帳にはそれぞれ特徴があります。例えば、単語数が多い、例文が多い、例文の解説がある、イラストが多い、TOEICなどの試験向け、アプリがある、小型で持ち運びやすいなど。希望に合った単語帳を選んでください。
目的に合った英単語帳を選べば、勉強のやる気も変わってきます。まずは単語を覚える目的、どんな方法で勉強したいのかを明確にしましょう。
・ビジネスシーンに特化した単語を学びたい
・それぞれの場面で使える単語をまとめて勉強したい
・文法も勉強したいから例文の解説もほしい
・外出先でも持ち歩きたいからコンパクトなもの
・アプリでも勉強したい
・TOEICに特化した勉強がしたい
・イラストを使って覚えたい
例文がついている英単語帳を選ぶ
単語帳によっては、単語だけが並んでいるものもあります。一冊の単語帳でたくさんの単語は覚えられますが、使い方を覚えることは出来ません。
使い方は、例文を見て覚えましょう。どんな前置詞と一緒に使われるのか、受動態で使われるなど、単語の特徴を知ることが出来ます。
また、例文はそのままそ会話で使うことも出来ます。例文の主語や目的語、時制などを変えることで、いろいろな場面で使える文章が作り出せます。
音声がついている英単語帳を選ぶ
せっかく覚えた単語であっても、正しい発音を知らないと会話で使えません。例えば ”coffee” は /コーヒー/ と発音しては通じません。/カァフィ/ に近い発音になります。
発音を正しく覚えていなければ、相手の言っていることが理解できず、相手に言いたいことも伝えられません。社会人が英語を学ぶ目的は、英語で会話するためだと思うので、単語は正しい発音で覚えましょう。
ローマ字読みで覚えるのは学生まで。社会人になったら、音声がついた英単語帳を使って、正しい発音を覚えましょう。
社会人英語初心者向けの単語帳
単語帳を選ぶポイントを解説しましたが、どれがおすすめの単語帳なのか知りたい人もいると思います。ここからは社会人になって一から英語を勉強する人向けの英単語帳をご紹介します。
世界一分かりやすい中学英単語
スタディサプリの人気英語教師である関正生先生と竹内健先生の二人で作った英単語帳です。掲載されている単語数は約1100語です。単語だけでなく熟語も掲載されています。単語ごとに例文があり、音声もウェブサイトからダウンロードできます。
おすすめポイントは、すべての例文の構文が図式化されているところです。『主語はここまで、動詞はこの単語、補語と目的語はこれ』と記されているので、文法・長文を読む力が付きます。また、単語に解説がついているので、単語を意味を見るだけよりも理解が深まります。
例えば、”meet” の欄には、待ち合わせて「会う」は meet、道でばったり「会う」は see を使うという解説があります。
ターゲット1800 中学英単語
大学受験向け単語帳として長い歴史を持つ『ターゲット1900』。有名なので聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。そのターゲットの高校受験向けが”ターゲット1800”です。高校受験向けなので中学校で習う単語が掲載されています。
ポケットサイズの単語帳なので持ち運びに便利です。作りはとてもシンプルで、単語と例文と日本語訳のみ。掲載されている単語の数は1800語、難易ごとに5つのレベルに分けられています。無料の公式アプリがあり、英語音声の確認と3択クイズをすることが出来ます。
たくさんの単語を覚えたい、単語帳を持ち歩きたい、テスト形式で単語の理解度を確認したいという人におすすめの単語帳です。
キクタン【Entry】2000
キクタンとは、その名の通り英単語を聞いて覚えることに焦点を当てたした英単語帳です。単語は目で見て、書いて覚えることが従来のやり方ですが、キクタンは耳で聞いて覚えるという手法を採用しています。
英単語の読み上げだけであれば、他の単語帳とほとんど変わりませんが、キクタンの特徴はチャンツという学習方法を採用していることです。チャンツとは、音楽に合わせて英単語を口ずさむことで記憶に定着させる方法のことを言います。
音楽に合わせて単語が『英語→日本語→英語』の順で読み上げられるので、それに合わせて口ずさむことで、自然と頭に入ってきます。音声は単語のみ、単語を使ったセンテンス、例文と3段階に分かれているので、勉強の時間に合わせて選ぶことが出来ます。
単語帳を読むだけ、ノートに書いて覚えるのは苦手という人におすすめの単語帳です。シリーズもたくさんあり、英語初級から上級まで揃っています。
まとめ
この記事では、単語帳を選ぶ際のポイント4つについて解説しました。
1.英語レベルにあったものを選ぶ:無理せず勉強
2.学習目的に合ったものを選ぶ:目的と単語帳の特徴を合わせる
3.例文がついているものを選ぶ:使い方も学ぶ
4.音声がついているものを選ぶ:正しい発音を覚える
また、英語を一から勉強したい社会人向けの単語帳を3冊紹介しました。どの単語帳もポイント4つをおさえているのでおすすめです。
『世界一分かりやすい中学英単語』は、単語と例文の解説がいろいろ書かれているので、英単語以外の勉強も合わせてしたい人に向いています。
『ターゲット1800 中学英単語』は、単語と例文のシンプルな作りで、たくさんの単語が掲載されているので、数多く英単語を覚えたい人向きです。
『キクタン【Entry】2000』は、音声を使って英語を学ぶチャンツを採用しているので、音声を聞きながら英単語を覚えたい人に向いています。