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英語の母音と子音の発音記号について|口の動かし方と舌の位置

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

英語を勉強しているのに、なかなかネイティブの英語が聞き取れるようにならない、何度も聞き返されるという経験はありませんか。いくつか原因は考えられますが、主な原因として英語の母音と子音の発音方法が間違っていることが考えられます。

母音とは、日本語では「あ・い・う・え・お」、英語では「a ・ e ・ i ・ o ・ u」の5つです。子音とは、それ以外の音のことを言います。

英語の母音と子音には、日本語には無い音がたくさんあります。日本人は知らない音なので認識できずに、日本語の近い音にに置き換えてしまうため、聞き取れなかったり、通じなかったりします。

日本人が英語を正しく理解するためには、日本語には無い音を繰り返し聞いて、練習してマスターしなければなりません。この記事では、英語の母音と子音の発音、練習方法について解説します。ぜひ参考にしてください。

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日本語と英語の発音の違い


ほとんどの日本語は、母音と子音を組み合わせて発音します。母音のみの『あ、い、う、え、お』子音のみの『ん』は例外です。『か』は子音の “ k ” と母音の “ a ”、『て』は子音の “ t ” と母音の ” e ” となります。

一方、英語は 子音だけで発音することが多いです。例えば、机を意味する『desk』の発音記号は ”désk” 最後の2文字は sk と子音だけになっています。それに対して日本人が『desk』を発音すると ”desuku” と余計な母音を付けてしまいがちです。

このように英語を発音する際に、日本語の発音方法に引っ張られ、すべての子音に母音を付けてしまうことでカタカナ英語になります。日本人にとっては聞き取りやすい英語かも知れませんが、ネイティブには全く異なる英語に聞こえてしまい、通じないことが多いです。

英語の母音の詳細と発音方法

日本語の母音は『あ・い・う・え・お』英語は『 a ・ e ・ i ・ o ・ u』とどちらも数は5つです。発音の種類は、日本語は5つですが、英語は母音の発音が単語によって変化するため、全部で26種類もあります。

英語の母音の発音は、単母音と2重母音の2つに分かれます。さらに、単母音は、短母音と長母音に分けることができます。短母音は音を伸ばさず、長母音は音を伸ばします。2重母音は2つの母音をなめらかに連続させて発音します。

それぞれの音を表す発音記号で示すと以下のようになります。
・単母音(短母音): æ, ɑ, ʌ, ə, i, u, e, ɔ

・単母音(長母音): i:, ɑ:, u:, ɔ:, ə:

・2重母音: ɑi, ɑu, ei, ɔi, ou

それぞれの母音の発音方法について解説します。

単母音(短母音)
/ æ / エとアの中間のような音。エの口で「ア」

/ ɑ / 口を大きく開き、のどの奥を下げて「ア」

/ ʌ / 口を中くらいに開いてはっきりと「ア」

/ ə / 口の力を抜いて、曖昧に「ア」

/ i / 唇と舌をリラックスさせ、軽く口を開いて「イ」

/ u / 唇を丸めて「ウ」

/ e / 口を大きめに開いてい、はっきりと「ェ」

/ ɔ / 口を丸くすぼませて「オ」

単母音(長母音)
/ i: / 口を左右にしっかりと開き、舌を緊張させて「イー」

/ ɑ: / 口を大きく開けて、喉の奥を下げて「アー」

/ ɔ: / 口を丸くすぼませて「オー」

/ u: / 唇を丸めて前に突き出して「ウー」

/ ǝ: / 口をあまり開かずに「アー」

2重母音
2つの母音をぞれぞれ単独で発音するのではなく、はじめの音を強く発音し、次の音になめらかに変化させることがコツです。

/ ai / 口を大きく開け「ア」から弱めの「ィ」

/ au / 口を大きく開け「ア」から弱めの「ゥ」

/ ei / 口を大きく開け「エ」から弱めの「ィ」

/ ɔi / 口を丸くすぼめて「オ」から弱めの「ィ」

/ ou / 口を丸くすぼめて「オ」から弱めの「ゥ」

英語の子音の詳細と発音方法

子音には全部で24種類の発音があります。この中には、同じ口の形で声を出す(有声子音)と出さない(無声子音)の組み合わせが8種類あります。 まずは、8種類の組み合わせから見ていきましょう。

/ p / 口を閉じて息をせき止めたあと、唇を開いて「プッ」
/ b / pと同じ発音方法で「ブッ」

/ t / 舌先を上の歯茎の裏にあてて息をせき止めたあと、舌を離して「トゥッ」
/ d / tと同じ発音方法で「ドゥッ」

/ k / 舌の根元を上あごに付けて息をせき止めたあと、舌を離して「クッ」
/ g / kと同じ発音方法で「グッ」

/ f / 上の前歯が下唇の裏側に軽く触れ、その隙間から空気を漏らすように「フッ」
/ v / fと同じ発音方法で「ブッ」

/ θ / 舌の先を上下の歯で軽く挟み、その隙間から空気を漏らすように「ス」
/ ð / θと同じ発音方法で「ズ」

/ s / 口を少し開き、上の歯と下の歯を揃え、その隙間から息を吐きながら「ス」
/ z / sと同じ発音方法で「ズ」

/ ʃ / 口を前に突き出して、舌先は舌の歯茎の裏側に息を強めに吐き出しながら「シ」
/ ʒ / ʃと同じ発音方法で「ジ」

/ tʃ / 口を少し前に突き出して、舌先で上の歯茎の裏を叩くように「チッ」
/ dʒ / tʃと同じ発音方法で「ジッ」

以上の8種類が有声子音と無声子音の組み合わせです。では、続けて残りの8種類の発音を見ていきましょう。

/ m / 唇を閉じて,鼻から息を抜きながら「ム」

/ n / 舌先を上の歯茎の裏に付けながら、鼻から息を抜きながら「ン」

/ ŋ / 舌の根元を上顎に付けながら、鼻から息を抜きながら「ン」

/ l / 舌先をの歯茎の裏に押し付け、息を舌の横から出すように「ラ」

/ r / 舌を後ろに引いて、どこにも付けずに、口を丸めて「ラ」

/ h / 喉の奥から息を吐きながら「ㇵ」

/ j / 舌の根元を盛り上げ、上顎に近づけながら「イ」

/ w / 口を丸くすぼめて、唇を振動させながら「ウ」

練習方法とリソース


口の形、舌の位置、息の吐き方などを理解しても、すぐには使えるようにはなりません。口の筋肉の使い方がまったく異なるので、慣れないとうまく動かすことが出来ないからです。

スポーツと同じように、何度も練習して、筋肉を鍛えて、動かし方を身に付けなければいけません。発音に関する参考書などに付属している音声を活用したり、動画サイトを活用しながらたくさん練習してください。

おすすめお参考書は”英語耳”です。20年以上売れ続けているこの本は、今でも改訂版が作られています。母音と子音の発音方法の詳細な説明や発音の練習方法の解説、さらに練習用の音声がついています。この”英語耳”を利用することで、効率よく英語の発音を学び、練習することができます。

おすすめ動画は”大人のフォニックス“です。フォニックスとは、英語圏の子供たちにアルファベットのスペルと発音方法を教えるために作られた勉強方法です。動画の中では、すべてのアルファベットの発音方法を細かく解説シてくれています。

この動画だけではなく、発音に関する優良な動画はたくさんあります。あなたに合った動画を探して、繰り返し練習してみてください。すぐには変化は現れないかも知れませんが、続けていれば必ず発音は良くなっていきます。

まとめ

英語には日本語には無い発音がたくさんあります。そのため、英語の発音を知らないと、英語の音をもっとも近い日本語の音に置き換えてしまうため、正しく聞き取ることが出来ません。

まずは、英語の発音について正しい知識を学ぶことが必用です。口の動きや下の位置、息の出し方など。 発音方法が理解できたら、次は何度も練習してください。英語と日本語では使う口の筋肉が違うので、トレーニングしないと正しく動かすことが出来ません。スポーツと同じです。何度もトレーニングすると必要な筋肉が発達し、スムーズに動かせるようになります。

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ケンイチ

務めていた会社がアメリカの会社に買収されたことをきっかけに、英語を一から勉強しなおしました。オンライン英会話を活用しながら、2021年にようやくTOEICで800点を越えました。
10年以上続けている英語学習の中で見つけた効果的な勉強法や考え方などを書いています。

2022年現在
・TOEICスコア830
・オンライン英会話10年以上継続中
 (レアジョブ → イングリッシュタウン → Bizmates)
・Bizmatesの受講回数1000回突破

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