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英語のリスニング力を伸ばすために海外のドラマ、映画、ニュースを見たけど、言っていることが全然わからなかった。でも、字幕を見るとそこには知っている単語が並んでいた。という経験ありませんか?
『なんで知っている単語ばかりなのに、理解できないんだ』と感じている人が多いのではないでしょうか。私も何度も経験し、ずっと不思議に思っていました。
勉強する中で分かったことは、どれだけ単語や表現を知っていても、英語に慣れていないと聞き取れない。
この記事では、英語に慣れる方法について解説しています。良かったら参考にしてください。
英語が聞き取れない2つの理由
英語独自の発音に慣れてない
当然のことですが、知らない単語は聞き取ることは出来ません。しかし、どれだけ単語を覚えても英語のリズム、イントネーションに慣れていなければ、聞き取ることは難しいです。
私たち日本人が、日本語を話すときには一定のスピード、一定の強さで発音しています。しかし、アメリカ人など英語を母国語とする人の英語は、スピードを色々と変えながら、強弱をつけて、ときには音が変化します。
例えば、日本語の『こんにちは』。日本人の場合は こ・ん・に・ち・は と一定のスピードで同じ強さで発音します。
一方、日本語を勉強しているアメリカ人が『こんにちは』を発音すると コン・ニチ・ワ と、リズムが変化し、ニチ を強く発音する傾向にあります。
同じ単語でもリズムやイントネーションが異なるだけで、異なる単語に聞こえてしまうことがあります。つまり、日本語の感覚でアメリカ人の英語を聞くと、知っている単語でも知らない単語のように聞こえてしまいます。
英語のスピードに理解が追いつかない
英語を理解するスピードが遅いことも、英語が聞き取れない理由の一つになります。相手の話しているスピードよりも英語を理解するスピードが遅ければ、どんどん会話に置いていかれます。
すると、会話の始めの部分と終わりの部分しか頭に入ってこないので、ある程度は推測できますが、正しくは理解できません。
理解するスピードが追いつかない理由は、語順が全く異なることが考えられます。日本語は一般的に『主語 → 目的語 → 動詞』ですが、英語は『主語 → 動詞 → 目的語』です。例えば、
日本語)私は学校に行く。
英語)I go to school.
英語の文章を最後まで聞いた後に、日本語の語順で文章を後ろから訳してしまうので、理解に時間がかかってしまいます。
英語の理解スピードを上げるためには、たくさんの英語を読んで後ろからではなく前からどんどん訳すクセを付けることです。
この2つの英語が聞き取れない原因を解消する方法はいろいろありますが、私が試して効果的だなと思い、さらに無料で出来る方法を4つ紹介します。
方法1.アメリカの子供向け番組を見る
方法2.英語で書かれた本を読む
方法3.SNSで英語を使う人をフォローする
方法4.単語の意味を英英辞典で調べる
アメリカの子供向け番組を見る
英語のリズム、イントネーションに慣れるために、アメリカのドラマや洋画を見る方法があります。しかし、この方法の難易度はかなり高いです。会話のスピードが早く、馴染みの無い表現も多く、さらにストーリーも複雑なので聞き取るのが難しいです。
そこでオススメなのがアメリカの子供向けアニメです。会話のスピードはゆっくり、分かりやすい表現、そしてシンプルなストーリー。ドラマや洋画と比べれば難易度はかなり低くなります。
とは言え『子供向け番組なんて』と侮ってはいけません。会話のスピードが思った以上に早かったり、スラングあったりするので最初は苦労すると思います。
子供向けアニメは、Youtubeで探せばすぐに見つかります。日本でも有名な おさるのジョージ(英語名 Curious George)、セサミストリート(英語名 Sesame Street)、スポンジボブ(英語名 SpongeBob SquarePants)などが無料で見ることが出来るので、探してみてください。
英語で書かれた本を読む
無料で洋書が読めるサイトはたくさんありますが、中でも有名なのが Project Gutenberg です。6万冊以上の本が登録されている有名なサイトです。ただ、版権が切れた古い本が多いので、英語初心者にはちょっとハードルが高いかもしれません。
英語にまだ慣れていない人には Oxford Owl というサイトがおすすめです。このサイトでは、イギリスの子供向けに書かれた本を無料で読むことが出来ます。名前とメールアドレスの登録は必要ですが、かなり優良なサイトです。
Oxford Owlには、対象年齢3歳から11歳まで色々な英語レベルに合った本が登録されています。絵本から漫画、小説までいろいろなタイプの本を楽しむことが出来ます。
SNSで英語圏の人をフォローする
ツイッターやインスタグラムなどのSNSを使っても、英語に触れる時間を増やすことが出来ます。外国人のアカウントをフォローすることで、教科書には乗っていないような、ネイティブが普段使っている英語表現に触れること出来ます。
フォローする人を、趣味に合ったものにすると、英語を読むことが楽しくなります。私の場合は、宇宙に興味があるのでツイッターでNASAの公式アカウントをフォローしています。宇宙に関する知識を学べ、宇宙のきれいな写真が見れ、さらに英語も一緒に勉強も出来るので、ツイートを読むのが楽しみです。
この勉強方法の注意点は、英語学習とは関係ないものをダラダラと見続けてしまうことです。せっかくの勉強時間が減ってしまうので、注意が必要です。
単語の意味を英英辞典で調べる
この方法は、英語に慣れた人でないと難しいかもしれませんが、オススメなので紹介させてください。
通常、分からない英単語を調べるときには、英和辞典を使っていると思います。Weblioや英辞郎などのオンライン辞書はすべて英和辞典で、英単語の意味を日本語で説明しています。
一方、英英辞典は、英単語の意味を英語で説明。例えば、cat(猫)の意味は
a small animal with four legs that people often keep as a pet
とあります。日本語に訳すと『4本足の小動物 人々がペットして飼うことが多い』となります。
この英語の文章を見るとcatの意味だけではなく、ペットを飼うは keep を使うことが分かります。このように英英辞典を調べると、調べた単語以外とそれに付随する単語を知ることが出来ます。
英英辞典には”ロングマン現代英英辞典”や”Cambridge Dictionary”など、無料で使えるオンライ辞書があるので試してみてください。
まとめ
この記事では、英語が理解できない理由とその対策方法を4つ紹介しました。
方法1
Youtubeでアメリカの子供向けアニメを見て、英語独自のリズム、イントネーションに慣れる。
方法2
Oxford Owlでイギリス人の子供向けの本(絵本、漫画、小説)をたくさん読んで、英語の理解力を早める。
方法3
ツイッターやインスタグラムなどのSNSで、英語圏の人をフォローする。今使われている英語の表現に触れる。
方法4
意味のわからない単語を英英辞典で調べて、色々な単語、表現に触れる。
方法1と2は、どちらも子供向けです。『子供向けのコンテンツなんて』と思うかもしれません。私も最初は同じように思っていて、なかなか手が出ませんでした。
しかし、実際にアニメを見たり、絵本を読んでみると思った以上に楽しいです。『大人だから・・・』と難しく考えずに、できるだけ簡単なものから手を出してみてください。