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英語のイントネーションの効率的な練習|自然な会話のために

この記事を読むのに必要な時間は約 10 分です。

自然な英語を話すためには、イントネーションの練習が欠かせません。しかし、多くの英語学習者は、英単語や英文法にばかり注力してしまい、イントネーションに対してあまり意識していないようです。

同じ文章でもイントネーションが異なれば、まったく意味が変わってしまうこともあります。例えば “No” という単語一つでも、語尾を下げて”No ↓”と言えば『嫌です』。語尾を上げて “No ↑” と言えば『嫌なの?』と疑問文になります。

このように、会話の意味や感情を正しく伝えるためには、正しいイントネーションを使うことが欠かせません。この記事では、英語のイントネーションについての解説と効果的な練習方法についてご紹介しているのでぜひ参考にしてください。

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イントネーションとは?日本語と英語の違い

イントネーションとは、文全体における声の高低上下の動きのことです。単語単体での声の高低はアクセントと言います。

日本語は、単語やフレーズがほぼ同じ高さで発音されるのでイントネーションは平坦です。それに対し英語は、音楽のように音程が上がったり下がったり、イントネーションが大きく変化します。

イントネーションの変化は、重要な部分を強調したり、感情を表したり、文章の意味を変えることも出来ます。このようにイントネーションは英語にとって、とても重要な役割を果たしています。

イントネーションの役割

イントネーションにはいくつか役割がありますが、大きく3つ上げられます。

1.話し手の感情を表す
文章の出だしを低く、逆に高くすることで、相手の受け取る印象が変わります。イントネーションによって、相手は気持ちがこもっていない、丁寧に扱われている、もしくは怒られていると感じます。

2.重要な部分を強調
話し手にとって最も重要なポイントを強調することが出来ます。同じ文章でも、どの単語の声のトーンを上げるかによって、相手に与える意味が変わります。

3.文法的な働き
イントネーションによって陳述文(意見を考えを述べる文)、疑問文、命令文など文の持つ意味を変化させることが出来ます。

正確なイントネーションを使うことは、英語を話す上で自然さ、明確さ、流暢さを向上させる重要な要素です。間違った使い方をすると、丁寧に扱われていないと勘違いしたり、意見?それとも質問?と相手を混乱させてしまう可能性があります。

イントネーションの基本パターン

英語には場面によってさまざまなイントネーションが使われます。ここでは、基本的なイントネーションの6パターンについて紹介します。

1.陳述文(情報を伝える文章)
情報を伝える会話では、文章の終わりで声のトーンが下降します。例えば、
I am going to the store 『そのお店に行きます。』
という文では、storeという単語で音程が下がります。

2.質問文
質問文には2種類のイントネーションがあります。

1つ目は、Yes、Noで答えられるような疑問文。文章の終わりで声のトーンが上昇します。例えば、
Are you going to the store? 『そのお店に行くの?』
という文では、store で音程が上がります。

2つ目は、疑問詞(What, Who, When, Where, Why, Which, How) がつく疑問文。この文章では、終わりで声のトーンが下降します。例えば、
Where are you going?『どこに行くの?』
という文では、going で音程が下がります。

3.強調分
なにか強調したい箇所がある場合、その単語で声のトーンを上げます。例えば、
“I have two brothers.” 『私には二人の兄弟がいます。』
という文で、声のトーンを上げる位置がbrothers『兄弟』であれば、兄弟がいることを伝え、 two『二人』であれば、兄弟の数、I『私は』 であれば、誰について話しているかを強調することが出来ます。

4.リストアップ(and、orを使った文)
複数のものをリストアップするときには、それぞれの項目で声のトーンを上げて、最後の一つについては声のトーンを下げます。例えば、
I am going to buy apples, bananas, and oranges.『私はりんご、バナナ、オレンジを買うつもりです。』
apples と bananas では声のトーンを少し上げて、orangesは声のトーンが下がります。声のトーンが下がると、これが最後のアイテムですよという合図になります。

5.会話の終わりを表す
話をしていて、まだ話が終わらないときには声のトーンを少し上げ、話を終える文章では声のトーンを下げます。たとえば、
I went to the shop bought fruits and went to my parents’ house.『そのお店に行き、果物を買って、実家に行きました』
shop と fruits はまだ文章の終わりではないので声のトーンが上がります。house は最後の部分なので声のトーンを下げます。

6.感情を表す
興奮、驚き、怒りの感情がこもっているときは、声のトーンを上がります。逆に、悲しみや失望など残念な感情が込められているときは、声のトーンが下がります。

ここでは、イントネーションの基本的パターンを6つ紹介しました。実際には、もっとたくさんのイントネーションが使われています。

映画やドラマなどでネイティブ同士の会話を聞いて、イントネーションの使われ方をチェックしてください。見るだけではなく、実際に使えるようにたくさん練習しましょう。

イントネーション練習方法

イントネーションがほぼ無い日本語を話している私たちが、英語のイントネーションを身につけるのは簡単ではありません。たくさん英語の音声を聞いて、何度も発音の練習を行い、実際に使ってみることが必要です。

ネイティブスピーカーを真似る
イントネーションについて知識を増やしても実際にどのように使われているのか知ることが必要です。何度もネイティブスピーカーの発音を聞いて、真似をすることで正確なイントネーションを学ぶことが出来ます。ネット上には無料で見聞きできる素材がたくさんあります。Youtube、英語のニュースサイト(VOA、BBC、NHK world newsなど)、TED(講演会)などで探してみてください。

反復練習
イントネーションはなかなか身につかないので、反復練習が必要です。その際に、どこを直せば良いのか分かっていると、効率よく練習ができます。そこで、おすすめの方法は録音です。録音したものを聞いてみるとネイティブスピーカーとの違いがはっきりと分かります。自分の声を録音して聞くのは恥ずかしいものですが、高い効果を発揮するのでぜひ試してみてください。

洋楽
洋楽の歌詞を朗読したり、音楽に合わせて伝ってみるとリズム感やイントネーションのトレーニングができます。繰り返し聞いて、何度も歌って、発音とイントネーションを合わせる練習をしましょう。

オンライン英会話
練習で覚えたイントネーションを実際の会話で使ってみると、理解が深まります。練習と違い会話の内容は、話してみるまで分かりません。また、相手がいるので臨機応変に対応も求められます。オンライン英会話なので、間違っても問題ありません。講師に改善点を聞くことも出来ます。

これらの練習方法を組み合わせて実践することで、自然な英語のイントネーションを身につけることができます。

まとめ

日本語にはあまり無いイントネーション(声のトーンの上げ下げ)は英語では需要な役割を果たします。感情を表したり、重要な部分を強調、文章の意味を変えてしまうことも。そんなイントネーションには、基本となるルールがあります。
・情報を伝える文章(陳述文)では、文章の最後は声のトーンを下げる。

・Yes、No で答えられる疑問文、最後は声のトーンを上げる。

・疑問詞(Wh-)を使う疑問文、最後は声のトーンを下げる

・強調したい箇所は、声のトーンを上げる

・複数のことを述べるときには、最後だけ声のトーンを下げる、他の選択肢では声のトーンを上げる。

・嬉しい、楽しい、明るい話題のときは声のトーンが上がり、悲しい話題のときは声のトーンが下がります。

イントネーションには、他にも色々な種類が存在しているので、動画などを確認して少しずつ習得してください。イントネーションを正確に習得するには、ネイティブスピーカーの会話をひたすら聞く、そして発音してみることです。初めのうちはやり過ぎかもと思うくらい大げさに声のトーンを変えてください。

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ケンイチ

務めていた会社がアメリカの会社に買収されたことをきっかけに、英語を一から勉強しなおしました。オンライン英会話を活用しながら、2021年にようやくTOEICで800点を越えました。
10年以上続けている英語学習の中で見つけた効果的な勉強法や考え方などを書いています。

2022年現在
・TOEICスコア830
・オンライン英会話10年以上継続中
 (レアジョブ → イングリッシュタウン → Bizmates)
・Bizmatesの受講回数1000回突破

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
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