英語の発音を勉強することはとても大切なことです。たくさんの英単語を知っていても、文法が正しくても発音が間違っていれば、自分の言いたいことが正しく伝わりません。また、正しい発音を知らないと相手の言っていることを理解するのも難しいです。
精度の高い翻訳ツールやAIツールが出てきたので、発音の勉強は必要ないと言われることもあります。確かに、メールなど文章でのやり取りはかなりスムーズになりました。しかし、電話会議や会話をするときにはどうでしょうか?
ツールが翻訳するためタイムラグが生じ、会話のキャッチボールがスムーズに出来ない。また、自分の声ではなく翻訳機の声で会話するので、直接話しているような感じもしません。これでは会話が楽しめず、いい関係を築くのも難しいと思います。
やはり他人と良い関係を構築するには、特にビジネスシーンでは、自分の耳と声を使ってコミュニケーションを取ることが大切ではないでしょうか?
英会話ができるようになりたければ、正しい発音を覚えることは必要不可欠です。正しい発音が身につくとリスニング力も同時に伸びてくるので、どんどん英会話が上手くなります。発音から目を背けずに、しっかりと勉強しましょう。
発音が上達すればリスニングも上達する
正しい発音が出来るようになるとネイティブスピーカーが言っていることも理解できるようになってきます。
私たちが英語を話すときに、その英語を自分でも聞いていますよね。もし、その音がネイティブスピーカーが発する音とかけ離れていたらどうでしょうか?違う単語として受け取ってしまい、聞き取れない、理解できないとなってしまいます。
例えば “coffee” という単語、正しい発音はカフィーとなります。しかし、コーヒーという発音が正しいと思っているとカフィーって何?となると思います。
もし、会話している相手がネイティブではなく、自分と同じような発音(例えば日本人の英語)をしいれば理解しやすいです。日本人の英語は聞き取りできるのに、本場の英語になるとぜんぜん聞き取れないということにもなります。
このように発音とリスニングは、とても関係が深いです。本物の英語をたくさん聞いて、真似することで正しい発音が身につけば、一緒にリスニング力も増えるということです。
発音が出来ない原因は日本語にある
ドイツ人なオランダ人などヨーロッパの人たちは、英語が上手な人が多いです。一方、日本人は一般的に中学生から高校生まで6年間勉強しているのにも関わらず、英語を正しく発音できていない人が多いです。
いくつか原因がありますが、そもそもアルファベット(ABCD)ではなく、ひらがな(あいうえお)ですからね。発音する際の口の形、舌の位置、空気の吐き方も全く異なるので、難しいのは当然です。
耳で聞いた音を、日本語にある音やその組み合わせに変換して発声しているので、全く違う音になります。
ネイティブスピーカーにとっては、英語では雑音となってしまい、通じなかったり、何度も聞き返されてしまいます。一方、日本人にとっては慣れ親しんだ日本語の発声なので、聞き取りやすい英語となります。
ここが大きな問題で、間違っていることに気づきにくい、なぜ通じないのか理解が出来ない、正しい発音を聞いても違いが分からないとなってしまいます。
私たちは、日本語のフィルターを通して英語を聞いて、英語を話そうとしています。これでは、いつになっても英語は話せるようにはなりません。では、どうすれば正しく英語が発音できるようになるのでしょうか?
まずは、英語の発音の基礎的なルールを知ること。知るだけでは出来るようにはならないので、何度も練習して体に染み込ませること。最後に、実際に使ってみることです。
このカテゴリでは、英語の発音を理解するために必要な知識、覚えた知識を身につけるための練習方法、発音に対する考え方などを解説しています。良かったら参考にしてください。
英語の発音を理解するために必要な知識
1.リズム
2.発音 母音 子音
3.イントネーション
4.連結
5.リダクション(破裂の消失、脱落)