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『英文法の勉強はどこから始めるのか。』『どのくらい覚えたら良いのか』と迷ってしまう人は多いです。
文法は英語を使うためのルールなので、基本的にはすべて学ぶことが理想です。その際、文法の基礎をしっかりと理解していないと、全てが曖昧になってしまい、正しく使えるようになりません。
この記事では、最初に学ぶべき英文法の基礎について解説しているので、参考にしてください。
英文法をやり直すにはまずは基礎から
学生時代に不定詞、動名詞、関係代名詞、仮定法などたくさんの文法を学んだと思います。しかし、たくさん学んだはずなのに、あまり理解できなかったと感じているのではないでしょうか。
その理由として考えられるのが、文法の基礎となる文型と品詞の理解が曖昧ということです。
文型とは英語の基本的な表現パターンを示したもの。品詞とは名詞、動詞、形容詞、副詞などです。しかし、すべての文法の基礎となるこの2つの文法を学校では詳しく習わないことが多いです。
社会人になり英文法をやり直す際には、同じ間違いを繰り返さないように、まずは文型と品詞についてしっかりと理解しましょう。
文法の基礎”文型”を正しく理解
英語を話せるようになるためには、語順(単語の並べる順場)を覚える必要があります。なぜならば、日本語と英語では語順の重要度がまったく異なるからです。
英語は語順を少しでも間違ってしまうと、意味が変わってしまったり、まったく通じなくなってしまいます。一方、日本語は語順を変えてもほとんど意味は変化しません。日本語は語順ではなく、助詞が文章の意味を決めているからです。
例えば『私は彼に本をあげた』の語順を変えて『私は本を彼にあげた。』としても意味はほぼ同じですよね。しかし、助詞を変えて『私に彼は本をあげた』にすると意味はまったく変わってしまいます。
しかし、英語 “I gave him a book” の語順を変えて “I him a book gave”とすると意味は通じません。英語には助詞が無いため、語順によって意味が決まるからです。
つまり、どれだけ単語を知っていても、語順が間違っていては言いたいことが相手に伝えられません。逆に考えると、語順が分かっていれば、そこに単語を当てはめることで英会話が出来るようになります。
英語の基本表現パターンは5種類
英語は基本の表現パターンが決まっていて、それを整理して分かりやすくまとめたのが文型です。全部で5種類のパターンがあり、基本5文型と言います。
英文を見たときに、基本5文型のどのパターンに当てはまるか判断できれば、内容を理解することが出来ます。
第1文型:主語+動詞
~は/が(主語)~する(動詞)となります。
・I walk.(私は、歩きます。)
・He runs.(彼は、走ります。)
第2文型:主語+動詞+補語
~は/が(主語)~の状態(補語)である(動詞)となります。主語の中身について補語を使って説明する文です。
He is my teacher.(彼は、私の先生です。)
I am happy.(私は、幸せです。)
第3文型:主語+動詞+目的語
~は/が(主語)~を(目的語)~する(動詞)となります。目的語に対して、動詞が力を及ぼす文です。
・I study English.(私は英語の勉強をする)
・He plays tennis.(彼はテニスをする)
第4文型:主語+動詞+目的語1+目的語2
~は/が(主語)人に(目的語1)~を(目的語2)~する(動詞)となります。目的語1には人、目的語2には物が入り、人に物を与えるという文になります。
・He gave me a book.(彼は、私に本をくれた。)
・I teach him English.(私は、彼に英語を教える。)
第5文型:主語+動詞+目的語+補語
~は/が(主語)人に(目的語)~の状態(補語)~する(動詞)となります。目的語を補語の状態にするという文です。
・He makes us happy.(彼は、私達を幸せにしてくれる。)
・We named the dog Taro.(私たちは、その犬をタロウと名付けた。)
文法の基礎”品詞”を正しく理解
基本5文型を覚えることで英語が理解しやすくなります。しかし、これだけでは長くて複雑な英文を理解することが出来ません。例えば、
I broke the cup which she gave me for my birthday last year.
(私は彼女から去年の誕生日にもらったカップを割ってしまった。)
どれが主語、動詞、目的語、補語か判別できず、何文型なのか分からなくなってしまいますよね。
そこで必要となる知識が品詞です。品詞とは単語の種類を表します。名詞、動詞、形容詞、副詞、助動詞、接続詞、前置詞などいろいろありますが、中でも重要なのは4つ。名詞、動詞、形容詞、副詞です。
品詞が分かると英文のどれが主語、どこまでが目的語、補語なのか分かるようになります。基本5文型と品詞が分かれば、難解な長文も理解できるようになります。
ちなみに前の例文は、”I” が主語、”broke” が動詞、”cup” が目的語、”which” 以降が形容詞となるので第3文型となります。
名詞
人や物の名称を表す言葉です。スマホ、テレビ、ペン、犬などです。さらに『~ということ』、『~なこと』なども含まれます。『本を読むこと』や『彼が英語の勉強をしたこと』なども名詞となります。
名詞は、文型の主語、目的語、補語に置くことが出来ます。
動詞
人や動物など生き物の動き、事柄の変化などを表す言葉です。歩く、書く、置く、なる、食べる、などです。
動詞は、文型の動詞に置きます。
形容詞
名詞を説明する言葉です。熱い、大きい、新しいなどです。さらに『私が昨日、作成した』『私が学生時代に通っていた』という文章も形容詞になります。
形容詞は、文型の補語に置くことが出来ます。
副詞
動詞を主に説明する言葉ですが、名詞、形容詞、副詞、文全体を説明することもあります。
すぐに、早く、とても、驚くほど
副詞は、文型のどれにも当てはまりません。
まとめ
この記事では、文法の基礎となる基本文型と品詞について解説しました。
基本文型は5つ
1.主語+動詞
2.主語+動詞+補語
3.主語+動詞+目的語
4.主語+動詞+目的語1+目的語2
5.主語+動詞+目的語+補語
基本の品詞
1.名詞:人や物の名称、事柄。文型の主語、目的語、補語に置ける。
2.動詞:人や動物など生き物の動き、状態の変化。文型の動詞に置ける。
3.形容詞:名詞の説明。文型の補語に置ける。
4.副詞:名詞、動詞、形容詞の説明、文全体の修飾。
2つの基礎を意識しながら、たくさん例文を見て理解を深めてください。理解した状態で、他の文法を学ぶと今まで以上に文法が分かり、そして使えるようにもなります。
文法を覚える際の注意点として、日本語の文法用語を覚える必要はありません。状況ごとに使える英文のパターンを覚えてしまえば英会話は出来るようになります