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日常会話に必要な英単語の数|効率よく覚えられる3つのコツ

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。


日常会話が出来る様になるためには、英単語の暗記は欠かせません。むしろ、英単語を暗記をすることが、英会話への近道になります。ただ、専門用語やフォーマルシーンで使われる難しい単語ではなく、まずは基礎的な単語に注力しましょう。

ちなみに、アメリカ人の成人が知っている英単語は20、000語~30、000語と言われています。その中には、普段の会話ではめったに使わない単語や専門用語も含まれています。

では、日常会話、ビジネス会話に必要な単語数はどのくらい?そして、効果的な覚え方は?という疑問が浮かんできますよね。この記事では、この2点について解説しているので良かったら参考にしてください。

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日常会話に必要な英単語の数は?

必要な単語数は、どのくらいの会話ができるようになりたいかによって変わってきます。そこで、TOEICのスコアを参考に必要な単語数を検証してみました。TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルの相関表を参考にしています。

TOEICのホームページには、試験に関する色々なデータが公開されているので、興味があれば確認してみてください。

スコア470点
『通常会話であれば、要点を理解し、応答にも支障はない。』とあります。ただ、複雑な場面に対応するには文法や表現の知識が不足しています。

スコア730点
『日常会話は完全に理解し、業務上も大きな支障はない。』とあります。文法や構文上で少しミスが出ますが、問題なく意思疎通が出来るレベルです。

スコア860点
ここまでのスコアになると分野にかかわらず、いろいろな話題についていくことが出来ます。ネイティブスピーカーには及びませんが、十分な英語力を確保できています。

TOEICデータから考えると、英語で日常会話をするためには、まずは470点を目指すことが必要そうですね。このスコアを取るために必要な単語数は3000語と言われているので、まずはこの数を目指しましょう

3000語と聞くと『そんなに多いの!』と驚いてしまいますが、 高校卒業までに習う単語の数と同じです(中学校で1200語、高校で1800語)。その中には、”I” や “You”、Be動詞も含まれていて、知っている単語も少なくないと思います。

ちなみに730点以上取るために必要な単語数は7000語、860点では8000語と言われています。

基礎的な単語を覚える

単語を覚えるためには、単語帳を使った勉強が効率的です。単語帳はいろいろなものが売られていますが、まず中学生向けを選びましょう。大学受験生やTOEICで高得点を狙っている人向けでは、知らない単語が多すぎて辛くなってしまう可能性が高いです。

単語帳を購入したら、一度ではなく何度も繰り返し読んでください。どれだけ時間をかけてじっくり読んでも、一回読んだだけではすべてを覚えられません。一回読んだだけでは半分以上は忘れていると思います。

単語は、短期間のうちに何度も目にすることで少しずつ脳に定着します。

単語帳を読むときは、単語の意味、発音、そして例文を素早く確認していきましょう。そして、意味を覚えていなかった単語にはチェックマークをつけて、覚えている単語と覚えていない単語を仕分けしてください。

2回目以降はチェックの入った単語だけを確認します。こうすることで一回目は時間がかかってしまいますが、2回目、3回目と少しずつ読み切る時間が減り、短期間で単語帳を何周も読めるようになります。

単語帳を使った勉強法の詳細は、下の記事にまとめているので参考にしてください。
英単語帳の効率的な使い方|楽にボキャブラリーを増やしたい

脳の仕組みを活用して効率よく覚える

記憶に関する大学の研究では、その日に覚えたものは、何もしないと、次の日には50~80%を忘れてしまうそうです。2日目以降もどんどん忘れ、一ヶ月もたつと2~3%しか残らなかったという結果になっています。

私達の脳は、一度しか目にしていないものは重要ではないと判断し、忘れる構造になっています。目のしたものをすべてを記憶していたら、脳の容量がいっぱいになってしまいますからね。

この脳の特徴から考えると、単語は一回で覚えようとするのではなく、定期的に目にすることで覚えられるということが分かります。脳は何回も目にした単語に対して『あっ、またこの単語だ。重要な情報だから取って置こう』と判断して、長期記憶となります。

記憶の研究で、1日後、7日後、30日後に復習することで、効率よく記憶することが出来たという結果が出ています。例えば1日10個の単語を勉強する場合

1日目:単語10個を学ぶ。
2日目:単語10個を学ぶ。1日目の単語10個を復習
3日目:単語10個を学ぶ。2日目の単語10個を復習


7日目:単語10個を学ぶ。6日目と1日目の単語10個を復習
8日目:単語10個を学ぶ。7日目と2日目の単語10個を復習
となります。

脳の仕組みを活用した他の勉強法については、下の記事に細かく書いているのでよかったら参考にしてください。
英単語を効率的に覚える方法|記憶のメカニズムに従った暗記

英単語を実際に使って覚える

どれだけ単語を覚えても、使えなければ英会話は出来ません。単語を覚えたら実際使ってみて、知っている知識から使える知識に変えましょう。

『そんなこと言っても、英語を使う場面が無い』という人がほとんどだと思います。そんな場合は、英語で文章を作ってみてください。一文作るだけでも難しく、思った以上に時間がかかると思います。

文章を作ると学んだ単語がどの文型で使われるのか、一緒に使われる前置詞なども学ぶことが出来ます。また、使う状況などいろいろなことを考える必要があるので、単語が記憶に残りやすくなります。

いきなり文章を作るのは難しいと感じたら、単語帳に載っている例文を参考にしましょう。人の名前や場所の名前、時制などを変えて、自分なりの文章を作ってみましょう。

例えば、return(帰る)単語帳に以下のような例文があった場合

<例文>My father will return to Japan tomorrow.
(私の父は明日日本に帰ってくる)

主語と場所、時間を変えて文章を作ってみます。

<書換>I will return to the office at 5 pm.
(私は5時にオフィスに戻ります)

という感じで、新しい単語に出会ったら、どんどん自分のことを当てはめて例文を作ってみてください。

文章を作ることにも慣れてきたら、実際に英会話で使ってみましょう。会話は、相手の言葉に反応しなければいけないので、考えている時間が極端に短くなります。

英語の会話をするには、英会話教室やオンライン英会話を活用しましょう。受講費も以前と比べればお手頃になり、オンライン英会話であれば月に5000円くらいで、毎日30分、英会話をする機会が得られます。

ちょっとハードルが高いですが、ある程度単語が覚えられたら、ぜひ試してみてください。

まとめ

この記事では、TOEICのスコアをもとに必要な単語数について解説しました。英単語の勉強を始めたら、まずは3000語を目標にしましょう。3000語は中学校と高校で習う単語です。

そして、単語を効率よく覚えるために必要な3つのコツは

1.単語帳を何度も繰り返し読む
2.単語は7日後と30日後に復習する
3.覚えた単語を使う

単語を覚えるのは面倒くさく感じるかもしれません。しかし、単語がわからなければメールが読めない、書けない、会話も出来るようになりません。単語は英語の基礎なのでしっかり覚えましょう。

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ケンイチ

務めていた会社がアメリカの会社に買収されたことをきっかけに、英語を一から勉強しなおしました。オンライン英会話を活用しながら、2021年にようやくTOEICで800点を越えました。
10年以上続けている英語学習の中で見つけた効果的な勉強法や考え方などを書いています。

2022年現在
・TOEICスコア830
・オンライン英会話10年以上継続中
 (レアジョブ → イングリッシュタウン → Bizmates)
・Bizmatesの受講回数1000回突破

詳しい運営者情報はこちらからご確認いただけます。
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