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複数の意味を持つ英単語の覚え方|多義語はどう扱えば良い?

この記事を読むのに必要な時間は約 8 分です。

複数の意味を持つ単語(多義語)の覚え方

単語帳を見ていると1つの英単語に複数の意味が載っていることがあります。『1つの意味だけでも大変なのに2個も3個も覚えられないよ』と感じているのではないでしょうか?

そもそも複数の意味を覚える必要があるのでしょうか?必要であれば、どのように覚えれば良いのでしょうか?

この記事では、複数の意味を持つ英単語の勉強方法について解説しています。気になる点があれば参考にしてみてください。

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なぜ複数の意味を持つ英単語がある?

英単語に複数の意味がある理由は2つあります。

  1. 日本語と英語の単語が意味する範囲が異なるため。
  2. 単語が持つ中心的なイメージがどんどん派生したためです。

wear を例に見ていきましょう。
“wear” は何かを身に着けている状態を表します。Tシャツ、ズボン、帽子、メガネでも wear を使うことが出来ます。

一方、日本語はTシャツであれば『着る』、ズボンであれば『履く』、帽子であれば『かぶる』と身に付ける物によって動詞が変化します。ちなみに『着る』は、主に衣類を上半身にまとう場合に使われます。

つまり、wear には着る、履く、かぶるという複数の意味を持つことになってしまいます。このように単語の意味する範囲が異なるため、複数の意味を持つことがあります。

また、”wear” には『擦り切れる』という意味もあります。洋服を長い期間、身に付けていると徐々に擦り切れるということから『擦り切れる』という意味を持つようになりました。このように、単語の中心的なイメージから別の意味が作られていることがあります。

英単語の複数の意味を覚える必要はあるの?

そもそも単語帳に載っている意味は、全て覚えたほうが良いのでしょうか?

答えは “YES” です。

単語帳に載っている意味は、一般的に使われる可能性がある、試験に出やすいものが優先的に掲載されているからです。めったに目にしないような意味は掲載されていない考えられます。

ですが、最初から複数の意味を全て覚えようとすると、学習量が多すぎて、途中で挫折してしまうことが考えられます。まずは、メインの意味だけを覚えることを心がけましょう。それ以外の意味は、勉強に余裕が出てきてから始めても何の問題もありません。

以前の記事にも書きましたが、英単語を覚えるためには、単語帳を短期間で何度も見直すことが必要です。最初から全てを覚えようとすると、単語帳を読み切るのに膨大な時間がかかってしまうので、まずは1つの意味だけに集中しましょう。

英単語帳の効率的な使い方|楽にボキャブラリーを増やしたい

複数の意味を持つ英単語の効率の良い覚え方

複数の意味を丸暗記できれば良いのですが、出来るだけ効率よく覚えたいですよね。暗記するポイントは2つあります。

  1. 英単語が持っているイメージを理解する
  2. なぜ複数の意味を持っているのか理解する

英単語が持っているイメージを理解する
英単語を日本語にある単語に落とし込もうとするので、複数の意味になってしまいます。意味ではなく、その単語が持っているイメージで覚えることができれば、暗記する量を減らすことが出来ます。

単語が持っているイメージを調べるには、英英辞典が便利です。英英辞典とは、英単語の意味を英語で解説している辞書です。単語の意味を文章で解説しているので、単語の持つイメージをつかむことが出来ます。

ロングマン現代英英辞典やCambridge Dictionary など無料で使えるネット辞書があるので使ってみてください。ただ、全て英語で書かれているので、少し難易度が高いもしれません。

<例> attend 『参加、出席する』を英英辞典で調べてみました(ロングマン現代英英辞典より)
“to go to an event such as a meeting or a class”
『ミーティングや講習などのイベントに行くこと』

日本語の単語に置き換えると『参加する』や『出席する』となりますね。

なぜ複数の意味を持っているのか理解する
インターネットで検索すれば、なぜ一つの単語が全く異なる意味を持っているのか調べることが出来ます。また、語源から理解できることもあります。

語源とは、その単語の意味の由来のことを指します。英単語は、ラテン語やギリシャ語をなど語源としていることが多いです。語源が色々な解釈され、さまざまな意味が作り出されました。

英単語を語源で覚える|大人の脳を上手く使った効率的な記憶法

『参加する』と『世話をする』という全く異なる意味を持つ”attend” という単語の語源を調べてみました。

“attend” は “at” と “tend” に分かれます。at には『~の方へ』、tend には『伸ばす』という意味があるので、合わせて『~の方向へ関心を伸ばす』となります。

そこから、会議の方向へ関心を伸ばして『参加する』という意味になり、相手の方向へ関心を伸ばして『世話する』という意味になったそうです。

複数の意味を持つ英単語に出会ったら

複数の意味を持っている英単語に出会ったときに、どの意味で使われているのか迷ってしまいそうですよね。

見分ける方法は、前後の文章から推測する、もしくは日本語の意味を当てはめてしっくり来るものを選びます。

日本語でも同じようなことが起こります。例えば、例えば、『橋、箸、端』どれも読み方は / はし /。私達も『はし』とだけ言われたら、どの意味なのか分かりません。川の話が出ていれば橋、食事関連であれば『箸』と前後の会話で判断していますよね。

1つの文章しかない場合はどうすれば?

一般的な会話では文章が1つという場合は、ほぼ無いですよね。必ず前後の文章にヒントがあるので、意味を推測することは出来ます。それでも分からないときには、相手に質問して意味を確認しましょう。試験であれば必ずヒントが隠れているはずです。

まとめ

英単語には複数の意味を持つ多義語があります。すべての意味を覚えることが理想ですが、まずはメインとなる意味だけを覚えるようにしましょう。余裕が出てきてから、複数の意味を覚えた方が効率が良いです。

複数の意味を覚えるコツは、

  • 英単語が持っているイメージを理解する
  • なぜ複数の意味を持っているのか理解する
  • 英英辞典やインターネット、語源を上手に活用して、効率よく暗記していきましょう。

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    ケンイチ

    務めていた会社がアメリカの会社に買収されたことをきっかけに、英語を一から勉強しなおしました。オンライン英会話を活用しながら、2021年にようやくTOEICで800点を越えました。
    10年以上続けている英語学習の中で見つけた効果的な勉強法や考え方などを書いています。

    2022年現在
    ・TOEICスコア830
    ・オンライン英会話10年以上継続中
     (レアジョブ → イングリッシュタウン → Bizmates)
    ・Bizmatesの受講回数1000回突破

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